シリコンコンパウンドの使い方


特殊メイクの材料として主流となりつつあるシリコンですが、今まで上からの着色が容易でなかったり、使い勝手が今一つだったりと、正直なところ取っつきずらい感覚もありました。

海外では、特殊メイク用新材料が続々と登場してきていますが、その中の一つ、今回はシリコンコンパウンド取り上げてみました。弊ショップページでも掲載するようになり、多くの方にご利用頂けるようになりました。 そこで、さらに特徴を理解して幅広くご利用頂くために、ここで取り上げてみることにしました。


まず、大きな特徴として接着剤等を使わずに、施したい箇所にそのままのせることができるということ。オーブン等で熱を加えてという手間はなく、撮影の現場で時間をかけることなく作業ができます。そして、直ぐに固まり、その上から着色できたり、予め調色もできるというのが一番の利点でしょうか。

また、リムーバーを用いずにその部分をきれいに剥がし取ることができるというのも大きなポイントです。接着剤の手間が省けたり、肌への負担が減るのも一つの特徴です。

今まで盛って整形(造形)する考え方では、タプラスト、ノーズ&スカーワックスやナチュロプラスト等のワックス類の利用がごく一般的でしていたが、シリコンコンパウンドの登場で接着の行程等をはじめ、かなりの手間を省けたりするこや、他に擦れたりしてせっかく作った形が崩れたりという心配も減り、大きく変わってきました。

作りたいものや、その他の様々な条件によっても使う材料が必然的に変わってくると思われますが、利便性や操作性が良い材料としてお勧めできる新材料ではないかと思います。以下、簡単に使い方を書いてみました。

作りたい箇所に直接傷等を作る手順
  1. 平なプレート(パレット)等を用意し、2色のコンパウンドを同量(1:1)でよく混ぜ合わせます
  2. 形を作りたい部分、盛りたい箇所に直接のせます
  3. 適宜、整形してやります
  4. ブラシやヘラをアクティベイターで浸し、コンパウンドのエッジ部等を撫でてやることで、自然で滑らかに馴染ませることができます
  5. そして、着色(色合わせ)
  6. 他箇所への色移りが心配な場合は、上からシーラーをかけるとより効果的です


撮影段階で、撮影シーンが前後したりということはよくあります。そんな時、同じ形の傷を幾つか用意しなければなりません。 フォームラテックス、オーブン等を用いてパーツを作ったり、雌型にラテックスを流し込んで乾かしたりして予め準備が必要でしたが、シリコンコンパウンドが代用できる場合には乾かすために時間をおく必要もなくなり、多くの手間が省けます。


型に塗り込んで幾つか同じ傷等を用意する場合
  1. 2色のコンパウンドを同量混ぜ合わせます
  2. 型に入れ込む
  3. アクティベイターで周りを馴染ませ(延ばし)ます
  4. 乾いたら型から取り出します

使用時に、シリコン接着剤やプロスエイド等で接着。後は、前述の傷の作り方と同様、着色、必要があればシーラーを施し仕上げます。


また、コンパウンドを混ぜ合わせる際に、少量のクリームファンデーションを一緒に混ぜ込んでやり、予め色味をつけてやってから使用することもできます。接着後の色合わせの手間を減らすことが可能です。

例えば、背中一面というように広範囲に大量に施すような場合には、一度に大量に混ぜ込んでしまわず何回かに分けて仕込んでやるのもポイントでしょう。固まる時間は気温によっても変わってきますが、作業中にパレットの上で固まってしまうのを避けるためです。

扱う際の注意点としては、コンパウンドをヘラ等を用い容器から取り出す際に、それぞれの容器の中で2色が混ざり合ったりしないように。1本のヘラを使用するような場合には、ヘラに着いたコンパウンドを毎回きれいに拭き取ってからまた他方のコンパウンドがを取るようにしてください。そして、それぞれのコンパウンドの蓋も入れ替わったりしないように注意が必要です。少量といえども容器の中で2色が混ざらないように注意を払ってください。そのまま固まってしまう可能性があります。使用しない時には、日差しと高温は避けて保管します。

文章だけでは読み取りにくいと思うので、画像が用意できたら補足しようと思います。

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