メイクアップ ラボ #22

化粧水

『冬期や空気の乾燥が気になる時期の肌に化粧水はタップリと』は、お題目のように使われ誰もが一度は目や耳にしたことがあるのではないでしょうか。 そして、夏の冷房下でも冬の乾燥期同様、化粧水のその役割に頼らざるを得ません。

化粧水を使う主な目的は保湿ですが、化粧水の種類によって様々な効果があります。

化粧水の種類

おおまかな種類としては、毛穴を引き締めるタイプの「収れん化粧水」。 古い角質を取り除く効果を期待するタイプ「柔軟化粧水」「ふきとり化粧水」があります。 その他にも、「カラミン化粧水」という消炎作用のある物などもあります。 肌の状態によって細かく使い分けられるようになれば理想的です。

化粧水を選ぶ際に「肌が脂性だから」と言ってさっぱりするタイプの収れん化粧水を選ぶと、使用直後は気持ち良いのですが、肌自体の戻ろうとする力が働きが活性化しまた脂を出しそして、それが化粧崩れの原因にもなりかねません。

化粧前に用いるのか、夜の洗顔後に使用するのかまた、化粧後の環境が冷房の中なのかそれとも外なのか等を考慮して使い分けられるようになると更に良いと思われます。 しかし、実際にはそんなに細かく使い分けるのは結構大変なことです。

そのような場合には、つける間際の肌の状態で「さっぱり」「しっとり」の2つのタイプを使い分けるようにすると良いと思います。

「手のひら派、コットン派」

化粧水は「手でつける方が良い?」それとも「コットンでつける方が良いのかしら?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。

結論から言えば、化粧水選びと一緒で肌の状態や化粧水によって違うので、一概にどちらが正解とは言い切れません。 ここでは、それぞれの利点と欠点を取り上げてみますのでそれを参考に選択していただければと思います。

手のひら派

敏感肌の方にお勧めです。 何故なら、コットンによる刺激がないからです。

中には、どの化粧水も合わないと思っていらっしゃる方も多いようですが、コットンによる刺激で肌が赤くなってしまう場合も少なくありません。

少量を手のひらに取りながら、幾度か肌全体に馴染ませなくてはならないので手間はかかりますが、目の際や口角などは丁寧に指先を使って押さえるように付けてあげましょう。 手(指)で直かに感じる訳ですから、肌の状態だけでなく付ける量も分かります。

コットンを使用するのに比べ、化粧水の減りが少ないのも経済的な利点といえるでしょう。

拭き取り化粧水に関しては、コットンでないと汚れが取れないので、オーガニックコットンや肌にやさしいタイプを選んで使うようにすると良いでしょう。

コットン派

コットンは大判のタイプを選び、顔全体に水分をいきわたらせましょう。

コットンでパック、これも良い方法ですね。 でも、もったいないと、乾くまでほおっておかないように注意が必要です。 肌の乾燥を呼び起こし、逆効果となってしまいます。

さて、パッティングですが、メイクアップアーティストと呼ばれる人が気が狂ったかのようにパッティングしている光景を時折目にすることがあります。

「年齢の3倍の回数、パッティングをしなさい」と言われることもあるようですが、毛穴が引き締まったら逆にまた戻ろうとする力も働くわけですから、ほどほどに。 そして、パッティングをする際には、肌に刺激がない程度にすることです。

拭き取り化粧水も力を入れずに、コットンを肌にすべらすようにします。

オーガニックコットン

最近では、化粧用としても目にすることが多くなりました。 綿を見て、オーガニックか否かの違いは殆どなく、科学的にも判別することは不可能らしいですが、オーガニックコットンをうたっている製品は収穫後のケミカル的な処理も極力減らしているものが多いようです。

化粧用コットン、マシュマロコットン、綿棒やフェイスマスク等様々な製品があります。

maskcotton

手のひら派もコットン派も、化粧水の量はたっぷりめに、優しく、細かい部分にまでしっかりとつけてあげましょう。 そして、加齢が気になる首にも忘れずに用いるようにしましょう。

関連製品:ローズウォータースプレー(収れん作用あるタイプ)