今回は、数年ぶりに訪れたロスアンジェルス・パサデナで行われたIMATS(International Makeup Trade Show)6/26-27の模様をお伝へします。
最近では、トレードショウ自体の知名度も上がったようで、アメリカ、カナダ、イギリス、オランダそして、オーストラリアと各地で開催される大きなイベントへと成長しました。ロスアンジェルスだけでも昨年に比べ、6,000人も多い来場者だったとのことで、会場内も人でごった返していました。
以前は、特殊メイクやステージメイクがその主流で、より専門的な内容が多く各社のデモも全般的にSFXでしたが、近年では、ビューティー(美容)関連の出店やセミナーも多くなり、それを専攻している学生やサロンからの来場者が多くなったこともあり、各地で入場者数が塗り替えられているようです。
雰囲気としては、日本でも東京ビックサイトで行なわれているビューティーワールドというと分かり易いでしょうか。それに、特殊メイクやステージメイクと言ったメイク全般の専門的な情報がプラスされたという感じです。セミナー会場と商材出店会場と分かれて、話題の映画や雑誌等で取り上げられているメイクアップアーティストの様々な講義を受けることができます。今年ロスアンジェルスでは、3D作品としても話題を呼んだ「Alice in Wonderland」のメイク担当部署のパネルディスカッションも企画されていました。しかし、最近の傾向として特殊メイクのクラスよりもビューティークラスの方が圧倒的な人気のようで、受講希望者が会場から溢れる程です。
出店会場はと言うと、一般向け化粧品として展開しているM.A.CやBobbi Brown等を始めとしてプロ用化粧品の老舗メーカー、特殊メイクの材料やツール類を並べるブースが数多くあり、観ているだけでも結構楽しかったりします。殆どのメーカーが目玉商品を用意しているようで、人気の高いブースでは長蛇の列。1日中並ぶだけで終わってしまうのではないかと思う程です。出店会場は、入場者数の割に狭く感じ、特に初日の混雑ぶりは相当なものでした。
そんな中、会場で目を引くのは、やはり何と言っても各社のデモです。特殊メイクやボディーペイントといったアーティスティックなスキルの高い作品、その作成手順を手が届くような距離でそれも、あちらこちらで観ることができます。
今回、特殊メイク関連では材料自体にさほど変化がないようで、ボウズキャップやプロスエイド、シリコンコンパウンド等の従来の代表的な製品が多く使われていたようですが、ペイントとなるとエアブラシがその主流になっていました。
エアブラシは、頭部や身体全体という特に広範囲のペイント、大きな作品で着色の均一感やグラデーションの仕上がりをとてもきれい出すことができます。また、特殊メイクでも造形との境、エッジ部分等、筆でのペイントに比べ比較的楽に馴染ませることができるので、注目されるのも分かるような気がします。勿論、各メーカーとも技術者のスキルはとても高い訳で、エアブラシだけでなく筆の使い方、ぼかしやそのデザインにも感心させられます。
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また、いつも楽しみなのが会場の一角で行われる特殊メイク・コンペティションです。あるテーマに沿って時間内にメイクの出来を競う催しで2日間行われます。今年は、初日がペイントが主な感じ、テーマは「ファンタジア」。2日目は特殊メイクでした。このコンテストでは、日本人も良い成績を残しているという誇らしい歴史があり、新人(学生)が参加しているとはいっても、そのアイデアが面白かったりスキルもなかなかのものだったりと、インスパイアされることが少なくありません。今年は、日本人を含め3人のアジア人が参加していました。
FXセミナーでは、シリコンコンパウンドを利用して傷を埋めたり、耳たぶを造ったりという作業が行われていました。ここでは、仕上げのペイントに筆を使用していました。脇で見ていると雑なのですが、出来上がりは申し分のないものだったりします。やはり、使い方、センスの部分なのでしょうか。これは、ここだけでなくビューテー関連のブースやセミナー等でも同じように感じます。
ボディーペイント、特殊メイク共、一見エアブラシでの派手な色使いの作品や作業ばかりが目立つ印象でしたが、最終的には基本的なデザイン、 材料のアイデアや使い方 、造形力、ブラシや筆の技術という基本的な根幹の部分の大切さを改めて感じさせられる催しでした。右下隅の技術者が印象的だったのは私だけでしょうか。
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